見出し

ホーム | 会社情報 | 調査資料 | 調査写真 | 製品情報

5.3 医療分野

 調律水は、線維芽細胞を用いた細胞増殖試験、UV照射による皮膚細胞の修復試験、マウス摘出肝細胞による臓器保存試験、赤血球保存試験などを通して細胞への影響が調べられています。調律水は、化粧水として個人、家庭から介護施設や病院まで幅広い利用フィールドが期待されます。


線維芽細胞

 線維芽細胞は、生体内の多くの組織に存在し重要な働きをしている。下写真は、ヒト線維芽細胞WI-38(国立がんセンター病院)を培養し、調律水を添加後の細胞増殖への影響を調べたものです(沖縄県海洋深層水開発協同組合,2000.3)。倍率は100倍。

添加前:
一部浮遊細胞も見られ、増殖アレストの細胞が存在する。形態的にも細胞足が見られ疲労している。
添加後24時間:
細胞間の接着が進み、細胞足が出ているが、細胞のコンタクトが観察される。細胞の密着性が大である。
添加後96時間:
細胞の増殖が見られ、細胞密度が高くなっている。浮遊細胞の数が減少し、密着細胞の数が増加する傾向にある。


アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎への塗布試験(社会医療法人仁愛会浦添総合病院)



臓器保存

 下の病理写真は、マウスより摘出した肝組織を調律水に浸漬(試験区)ものと生理的食塩水に浸漬(対照区)した14日後のものです(琉球大学医学部病理学教室)。豚の肝臓でも同様の結果を得ています。本試験の大きな特徴は、組織の内部(中心部)に至る細胞への影響が観察される事です

試験区:
部分的には組織の融解像があるが、全体的に核の消失も少なく核周明庭も良く構造が保たれている。
対照区:
部分的に組織の崩壊、融解が強く、細胞間の解離が目立つ。


褥瘡

84歳と高齢な女性糖尿病患者の褥瘡への塗布試験(右写真は塗布後約2.5ヶ月)。普通は4〜6ヶ月を要す。
 


赤血球保存における調律水の添加効果

1.試験目的
赤血球製剤の保存有効期限の延長
2.試験者
社会医療法人仁愛会浦添総合病院 臨床検査部
3.試験方法
 健常成人男性の静脈血を400ml採血用バッグ(テルモ血液バッグMAP液:QM-407;テルモ)に400ml採血し、60mlのACD-A液と良く混合した。さらに、MAP液が約17%、調律水は0,1,2,4,8%になるように各々無菌的に調整し、滅菌スピッツに分注し4℃に保存した。
 保存後1,2,3,4,5,6,9週間後(Na,K,Cl,浸透圧については12週間後まで)に冷蔵庫から取り出し、全血の一部をATP及び2,3-DPG測定に用いた。ATP用には全血2ml+12%トリクロール酢酸2mlで除蛋白し、2,3-DPG用には全血1ml+0.6N過塩素酸5mlで除蛋白後各々3000rpm5分間遠心し、その上清を分離し上清中のNa,K,Cl,浸透圧、遊離Hbを測定した。 また、残った赤血球を1%グルタールアルデヒドで固定し電子顕微鏡に用いた。
4.試験結果
  • Na濃度-変化は見られなかった
  • K濃度-調律水添加濃度が高くなるにつれてその遊出量は抑制された
  • Cl濃度-経時的にほとんど変化は見られなかった
  • 浸透圧-調律水濃度が高くなるにつれて若干高値を示した
  • 遊離Hb-調律水8%の方がわずかに遊離Hb濃度が低かった
  • ATP濃度-変化は見られなかった
  • 2,3-DPG-変化は見られなかった
  • 電子顕微鏡像-調律水添加の有無で差は見られなかった

 左図は、保存血液上清中のカリウムK濃度を示したものです。海洋機能水を添加した場合、添加濃度が高くなるにつれてKの遊出量が抑制された(医療法人仁愛会浦添総合病院、日本財団研究助成事業)。将来の新たな血液保存に道を開くと考えられます。

血液保存試験

footer